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これまた笑ってしまうほど豪華なメンバーですが、共演の希少性という意味で注目はファッツナバロでしょう。
考えてみればナバロの小コンボでのライブ録音なんかめったにあるもんじゃないのではとおもいますが、スタジオ録音で聴くことの出来るメロディーの端正さは、生き馬の目を抜くライブの場でも生かされています。
一瞬一瞬に全てをかけるような刹那的な演奏をするパーカーに対してメロディーを紡いで積み重ねていくナバロ、この対比は結構オツなもので長期的に組んでいたらガレスピーよりも名コンビになったかも、と私はおもったりもしますが。 もうひとつの目玉パウエルについては、だれと共演していようがおかまいなしのとてつもないプレイがあちこちでみられます。自分の世界に没頭しきって、全てを置き去りにしていってしまうような演奏です。「Dizzy Atmosphere」なんか、もう好きにしてちょうだい、といいたくなるような手の付けられないソロです。
一方のパーカーは、録音が悪いせいでピンとこないですがなかなかの切れ味をみせているのではないかと私はおもいます。 それにしてもこの日のバードランドは「Embraceable You」以降でリズムセクションがウォルタービショップJr.、トミーポッター、ロイヘインズに総入れ替えになったり、以前に紹介したConceptionのジャムセッションもこの日にあったらしく、いったいどんなライブだったんでしょ。
2000. 8.30 よういち
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