個人的 パーカー音源紹介 45
録音音源:
1952年 1月22または23日 MERCURY/CLEFでのスタジオ収録
主な収録CD:
Verve「CHARLIE PARKER Big Band」
Verve「THE COMPLETE CHARLIE PARKER ON VERVE」
1950/ 5/15,16
(as )C.P.
with his orchestra

  1. Temptation
  2. Lover
  3. Autumn in New York
  4. Stella by Starlight
Big Band


 このころ頻繁におこなわれていたウィズ・ストリングス物と比べて、管楽器の編成がちょっと増えたビッグバンド物です。
 ウィズ・ストリングス物は聴きやすさとパーカーの深みが同居した音源であるものの、個人的にはちょっぴりベタで甘いストリング・セクションに赤面してしまうところがあります。しかしこのビッグ・バンド物は甘さもほどほどに抑えられてます。そしてパーカーの骨太さをがっちり支えられるだけのダイナミックさと明るさがあります。

 「Lover」を聴いてほしいです。管楽器中心のバックのざっくりとしたリッチなサウンドの中、パーカーのアルトが縦横無尽に飛び回ります。ウィズ・ストリングスとの演奏においてはアップテンポの曲ではちょっとしたミスマッチさを感じるのですが、このビッグバンドとはみごとにパーカーのソロとかみ合います。
 バラッドではストリングスに重心を移したバックにしてますね。他のウィズ・ストリングス同様のパーカーの深みと潤いを感じさせてくれます。中音域で朗々と歌い上げる「Autumn in New York」がわたしは大好きです。

 クリアで迫力のある音質、パーカーの絶好調の吹きっぷり、素晴らしい。う~ん、ベタボメですね。 でもなぜか地味な存在。




2000.12. 7 よういち 

 

 

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