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シカゴのパーシングホテルボールルームでの、地元つわものミュージシャンとの共演ライブ。聴いた感じだと割と大箱の会場のコンサートのようです。個人的に、こういった大きな会場のコンサートライブでお気に入りのものは少ないのですが、この音源は例外です。 テナーのクロードは図太い豊かな音色で、たゆたうようなレスター直系のフレーズを余裕しゃくしゃくに歌い上げます。パーシングホテルへのあてつけのようなスタンダード曲「There's a Small Hotel」にて、悠揚迫らぬプレイをしています。そこには自分のテナーの味を、自分のいいところを聴衆へ伝えようとする色気がそこはかとなく感じられます。それはギターのジョージ・フリーマンにもいえることで、このギタリストはおそらく純粋なバッパーとは違うとおもうんですが、アップテンポの曲でもとにかく弾けるところまで弾ききってしまおうという意志を感じさせるところが微笑ましいです。
さて、チャーリー・パーカー。 「良いプレイをしよう、聴かせよう」、こういった色気の有無の違いでパーカーとシカゴのミュージシャンの演奏はまったく対照的なものにきこえます。どっちが良い悪いというわけではなく、これは本人の音楽のコンセプトの問題だとおもいます。ですのでどっちも楽しみましょうね。 余談ですが、イラストに書いた「an EVENING at HOME with THE BIRD」のレコードの音源には、拍手を後から合成して付け足してあるのがバレバレで笑わせてくれます。
2000. 4. 1 よういち
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