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有名なパーカーのロックランドパレスでのライブ。確かにスゴイ。スゴイのだけど、このライブを絶賛するにやぶさかでないのだけれど、この音源を聴くときいつも複雑な思いが頭をよぎって、私は素直にこの音源を楽しむことができなかったりします。
実はこの音源のCDを現在私は5つ持っていたりしますが、それも収集癖によるものではなく、やむにやまれぬ理由があります。 たとえば、名演「Lester Leaps in」。パーカーのソロだけを抜き出して、その時間を測るとかなりの差が出ます。
Sound Hills「PERFECT COMPLETE COLLECTION」・・・3:25 実は上記に加えてもう一枚 RHINO「Be Bop & BIRD, Vol.2」を持っていたんですが度を越して再生ピッチが速すぎたのでフリーマーケットで売っぱらってしまいました。
まちまちなピッチの音源の中でどれが正しいものなのか、音程のズレから判別出来る耳を持っているわけでもないので迷ってしまいます。観客の歓声の声色やドラムの響きが一番まっとうなもの、そしてアカデミックなバーニーケッセル(なんだそりゃ?)といった風情のマンデルロウのギターの雰囲気の一番出ている音源、そこから判断すると、Sound Hills「PERFECT COMPLETE COLLECTION」がまっとうなのかなという気が今までしてました。 さて、余計な話が続きましたが、この音源はパーカーのサウンドの切れ味も好調で、ずぶとく透明な音色と会場の雰囲気を包み込んだ録音も良く、再生ピッチのことを考えなければおすすめできる音源です。 この音源の良いところは会場の雰囲気、歓声がダイレクトに伝わってくるところですが、ときどき観客のオッチャンがパーカーのソロやストリングスの演奏にあわせてスキャットしたり口笛を吹いたりしています。うっとおしいけど微笑ましいですね。
2000. 2.19 よういち
Jazz Classics「The Complete Legendary Rockland Palace Concert」の「Lester Leaps in」の楽しみ方について、以前に世のパーカーフリークが集まった機会に聞いてみました。 「アンプのスピーカーバランスを左右どちらか最大にして、それぞれの音源をモノラルで楽しむ」というのが、そのときの答え。 なるほど。一粒で二度おいしい。 個人的には少々収録が短くても、会場の空気感と響き渡るパーカーの音を包み込んだ右側の音源が好き。 2003. 9.27 よういち
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