個人的 パーカー音源紹介 28
録音音源:
1950年 10月 23日 Chicago / Pershing Hotel Ballroomでのライブ
主な収録LP,CD:
Zim Records「Charlie Parker at the Pershing Ballroom」(LP)
PHILOLOGY「BIRD'S EYES Vol.25」(CD)
STASH「BIRD SEED」( Pennies from Heaven Alt takes)
1950/10/23
(as )C.P.
(ts )Earl Lavon Freeman
(tb )Unknown
( p )Chris Anderson
( g )George Freeman
( b )Leroy Jackson
(ds )Bruz Freeman
(vcl)Unknown

  1. Indiana
  2. I Can't Get Started
  3. Anthropology
  4. Out of Nowhere
  5. Get Happy
  6. Hot House
  7. Embraceable You
  8. Body And Soul
  9. Cool Blues
  10. Stardust
  11. All the Things You Are
  12. Billie's Bounce
  13. Pennies From Heaven ( + 1 take)
by Ume
At the Pershing Ballroom


 バードがシカゴのクラブで演奏をやっている音源を紹介します。
ほとんどニューヨークか西海岸ばかりで演奏をしていた彼が1950年(たぶん)なぜかシカゴでやっているのです。ディスコグラフィーから察するとバードアンドディズ(ヴァーヴ)を録音し、ウィズストリングス(ヴァーヴ)を録ってからのシカゴ。もうひとつ言うとスウェーデンに行く前月の録音です。
 音質は普通(あくまで彼の録音のなかで)、おもにバードのソロの部分が主です。

 内容は、ストリングスセッションの後、シカゴに来てリラックスできたのか、彼の18番ばかりの曲をのびのび吹いています。
 まず、インディアナ。そうです、この曲のコード進行からあのドナリーができたのです。体調も良さそうだし、ミストーンも無いし、思わずドナリーのリフを口ずさんでしまいました。次に、アンソロポロジー。圧巻です。このソロは彼のベスト5に入るかもしれないほどパッセージが完璧です。ゲットハッピーものりのりです。バードがご機嫌な時にいれる「ハイソサエティー」のリフを挿入しちゃっています。ホットハウスも指使いとタンギングの切れの良さは抜群です。おまけにハーモニックスもバリバリ吹いています。オールザシングスユーアーはもちろんバードオブパラダイスのイントロから始まっています。そして、私の一番好きなビリーズバウンズ、6コーラス立て続けにソロをとっていますが、本当にアルトがよく鳴っています。ソロの内容も速いパッセージあり、遊び心あり、と久々に関心させられました。

 最後に、このアルバムはバードの演奏を少しでも知っていたらすごく楽しく(懐メロ)を聞くように楽しめます。機会があったら聞いてみてください。

 

 

1999. 9. 4 Ume 

 

 

Permission granted by Doris Parker under license
by CMG Worldwide Inc. USA

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