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パーカーのごく初期の録音、ジェイマクシャン楽団に在籍中の頃の録音です。パーカー、弱冠二十歳にして、すでにファーストソロもバンバンまかされて、楽団の大きな目玉となってます。 実際に聞いてみてまず気が付くのが、アルトの音色が本格的にBE-BOPが行われている頃とはぜんぜん違うことです。信じられないくらい青くて、そしてとても澄んでいて繊細。BE-BOP期の音色の野太さが信じられないほどです。「Body and Soul」「Coquette」などのスローな曲だと、この澄んだ音がたまりません。 それでもってアップテンポの曲のサウンドに耳を傾けると、影響を受けてるといわれながら、BE-BOPの演奏にはほとんどかんじられなかったレスターヤングの影を確かにかんじることができます(むしろ'42年のSavoy Ballroomのライブの方が強くかんじたりもしますが)。
とはいえ、やっていることは完全にオリジナル、しっかりパーカーしているんです。まだまだ未発達ですが、独特のノリ、飛翔感はしっかりかんじられます。 STASHの「Early Bird」には、パーカーの抜けた'44年のジェイマクシャン楽団の演奏も入っているんですが、ジョンジャクソンはじめサックス陣のことごとくがこの当時のパーカーの影響をモロに受けてしまっています。むりもないです。
1999. 5.26 よういち
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