SP VIBRATIONS Vol.II CHARLIE PARKER part 2 【第1回:カラフルバード】 選曲リスト 2013年10月12日(土)と11月10日(日)の二回に渡り、東京・四谷三丁目「喫茶茶会記」で、三浦和三郎さんと一緒に”SPレコードでチャーリー・パーカーを聴く”イベントを行いました。そのときの選曲リストを、ひとことコメントとともに掲載します。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました! 第一回目は『カラフルバード』をテーマに、ウィズ・ストリングス、ラテン、大編成物等で、色とりどりのパーカーを味わってもらいました。 ≪大編成セッション≫ 1) Night and Day 03/25/52 Mer/Clef 11096(A) オスカー・ピーターソンやフレディ・グリーンらのおかげで、バンド全体が素晴らしくドライブ。 2) Almost Like Being in Love 03/25/52 Mer/Clef 11102(A) 遅刻魔のパーカーが、朝9時にスタジオ一番乗りするほどの意欲。 3) Lover 01/22-23/52 Mer/Clef 11089(A) ストリングスも混じってポピュラー色が増すも、ごきげんなアドリブ。 4) Autumn in New York 01/22-23/52 Mer/Clef 11088(B) 生涯3番目のベストセラーシングル。朗々としたアルト。 5) In the Still of the Night (take 7) 05/25/53 Mer/Clef 11100(A) パーカー&ボーカル陣&ギルの編曲を一緒くたにした、愛すべき欲張りセッション。 6) Swingmatism 04/30/41 Decca 8570(A) 弱冠20歳でジェイ・マクシャン楽団のファーストアルト。青々しくチャーミングな音色。 7) The Jumpin' Blues 07/02/42 Decca 4418(B) マクシャン楽団の黒々としたブルース偏重はレーベルの意向、でもやっぱり堂に入っている。 8) Sepian Bounce 07/02/42 Decca 4387(B) 構成の美しい、たおやかなフレーズ。 ≪ラテンセッション≫ 9) Mango Mangue 12/20/48 Mer/Clef 11017(A) 「普段着のキューバンミュージック」をマチート楽団にやらせて吹くパーカー。 10) No Noise (part 2) 12/20/48 Mer/Clef 11012(B) 淡々としたバンプにのせて、起承転結のあるストーリーを紡ぐパーカー。 11) My Little Suede Shoes 03/12/51 Mer/Clef 11093(A) 生涯2番目のヒット。カリビアンフレーバーあふれた親しみやすい曲。 12) Tico Tico 03/12/51 Mer/Clef 11091(B) 1944年秋のアンディ・カーク楽団でもチャーリー・パーカーは吹いていた、ブラジルの曲。 13) Begin the Beguine 01/23/52 Mer/Clef 11094(B) パーカーの吹くコール・ポーターの曲には含蓄がある。光と影を行き交う曲想がマッチ。 14) La Paloma 01/23/52 Mer/Clef 11091(B) けだるくまぶしい真夏の日差しを浴びるよう。 ≪歌伴物≫ 15) Hootie Blues 04/30/41 Decca 8559(B) 当時イントロを聴いて、アルト・サックスが新時代を迎えたのだと、わかるひとにはわかった。 16) I Want Every Bit of It 01/04/45 Continental 6020(A) さすがカンザスシティ出身、アーシーな中でも生き生きしているパーカー。 17) Mean to Me 05/25/45 Continental 6024(A) かつて私が目覚ましがわりに毎朝かけていたイントロ。 18) This is Always (take 3) 02/19/47 Dial 1019(B) パーカーが勝手につれてきたボーカル。ロス・ラッセル当初予定外のセッション。 19) Flat Foot Floogie (take 1) 12/29/45 Bel-Tone 758(B) 年の瀬に似合わぬ陽気なジャイヴ・ミュージック。 ≪ウィズ・ストリングス≫ 20) Just Friends 11/30/49 Mer/Clef 11036(A) 21) April in Paris 11/30/49 Mer/Clef 11037(A) 22) Summertime 11/30/49 Mer/Clef 11038(A) 23) If I Should Lose You 11/30/49 Mer/Clef 11037(B) 24) Laura (take 2 - master) 08-09/50 Mer/Clef 11068(B) 25) I'm in the Mood for Love (take 2 - master) 08-09/50 Mer/Clef 11068(B) 26) I'll Remember April (take 3 - master) 08-09/50 Mer/Clef 11068(B) ウィズストリングスでのパーカーの音の潤いに、「あこがれ」や「意思」を感じる。 ~アンコール(ウラ面コーナー) ※いままでかけたSPレコードの裏面をかけるコーナーでした。 27) Old Folks (take 9) 05/25/53 Mer/Clef 11100(B) 28) Estrellita (take 6) 01/23/52 Mer/Clef 11094(A) 29) Everything Happens to Me 11/30/49 Mer/Clef 11036(B) 2013.11.16 よういち Permission granted by Doris Parker under license by CMG Worldwide Inc. USA |