バードを音楽から切り離してみると、どんな人間であったので しょうか？バードに関する様々な文献によりますと彼の人間と しての評価は決して褒められたものでは無かった様です。 金銭にルーズ、薬、酒、女、四度の結婚そして離婚、協調性 はゼロに等しい、書けばきりがありません。

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これだけを読まれた方は一体バードとはどんな人なんだ？という疑問を持たれると思います。
何故そんな無法者に近い、人間の何処が凄いのか？とも思われるでしょう。

結論から言って仕舞いますとバード程心の優しいミュージシャン はいなかったからだと思います。あと周囲の人達に恵まれた事。 この二点があったからこそバードは憎まれなかったのだと思われ ます。
貸した金を返さない。通常請求をするでしょう。しかしバード にお金を貸し、戻って来なくても大概の人は請求しなかった様です。 裏を返せば貸した人も『バードはあれだけ自分の音楽を日々追求 しているのだから、いいだろう。良い音楽で返してくれればそれで 充分だ。』などと思っていたと考えるのです。
その根底にあるのは バードが持っていた心の優しさであると自分は考えます。

沢山の人に色々と迷惑をかけたバード。でも憎めない人間。期待 通り良い音楽を残してくれました。膨大な量の良い音楽を。
そして当時バードの周囲にいた人々。彼らのバードに対する優しさも今 残された彼の音楽に間接的ではありますが繋がっているものと、 思います。
自分はバードを知る事によって人間にとって心の優しさ というものは目には見えないが何物にもかえられない物である事を 再認識している日々を送っております。

素晴らしい心優しきバードに感謝！ 　

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