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Dialでの初期の頃の録音。ラッキー・トンプソンの渋い低音が良い味出してます。 別テイクを含めたDialの全集を聴いていると、出だしやテンポ、キーなどを変えつつ、演奏者はそれぞれのテイクでまったく違った演奏をしています。彼らのチャレンジ精神にはほれぼれしますが、また「みんな苦心しているな」という印象もわたしには同時に感じられます。 どうも皆、パーカーやガレスピーの作った曲のイメージをつかみかねているような印象を感じます。首をひねりながらいろいろなアプローチを試しているように聞こえます。マイルスなどまだまだ、マイルスらしくないソロを吹いてますね。とにかくガレスピーのように吹き切ることで精いっぱいといった感じです。ドド・マーマローサは全てのテイクでイントロを変えて、ソロも手を替え品を替え演奏していて偉いなあ。 そんななかパーカーはどのテイクでも淡々と、ひょうひょうと極上のソロを余裕で吹き続けます。「Yardbird Suite」の凪の海原のような澄んだソロはどうだろう。
さて、「Night in Tunisia」。 アルト・ブレイク後のソロはさすがのパーカーもお疲れ気味。実際には5テイクも吹いているんだもんね。
2000. 5. 9 よういち
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