個人的 パーカー音源紹介 34
録音音源:
1951年 4月12日 Boston / Christy's Restaurantでのライブ
主な収録CD:
Collectables「THE HAPPY "BIRD"」
Sound Hills「PERFECT COMPLETE COLLECTION Vol.11」
1951/ 4/12
(as )C.P., Bill Wellington
(ts )Wardell Gray
(tp )Benny Harris (Haward Mcghee?)
( p )Walter Bishop Jr.(Nat Pierce?)
( b )Teddy Kotick(Jack Lawlor?)
(ds )Roy Haynes(Joe McDonald?)

  1. Lallaby in Rhythm
  2. Scrapple from the Apple
  3. Happy Bird Blues
THE HAPPY BIRD


 ワーデルグレイなどのホーン奏者の混じったジャムセッション。グレイ以外はほとんど目立っていないんだけど。ビルウェリントンってもしかして「Lallaby in Rhythm」のファーストソロ取っている人なのかな?ちょっぴりグレイとまちがえそう。トランペットにいたってはどこで吹いているのかわかりません。

 注目のグレイにしてもバードのバンドの中ではその良さを生かしきっているようには思えないです。
 グレイはわたしにとって不思議なテナーマンでして、ビ・バップ期の真っ只中に活躍しておきながら、やっていることがビ・バップ以前の音楽のようにも、ビ・バップ以降の音楽のようにも感じられてしまいます。落ち着いてメロディーをつらつらと紡いでいこうという姿勢が、コテコテのビ・バッパーとは位置づけを別にさせているような、そんな気がします。グレイはアップテンポの出来ない人では決してないんだけど、人を追い込んでいくような雰囲気のバードのリズムセクションのなかではソロが冗長ぎみになってしまっているように感じます。

 わたしにとっての聴きどころは、パーカーのソロだけ切り取られた「Happy Bird Blues」。なんでパーカーのソロだけ切り取られた音源って、良く聞こえるんでしょ。リズムセクションに煽られて、空気をつんざくような刹那的なフレーズを積み重ねていくパーカーにグッときます。
 パーカーのリズムセクションはやはりパーカーだけの物なんだなあとおもいます。唸りを上げて突き進んでいくベースが、この曲では気持ちいい。

 でもこのときのリズムセクションってホントは誰なの?

 

 

 

1999.12.30 よういち 

 

 

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by CMG Worldwide Inc. USA

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