|
|
|
|
テナーのパーカーですね。
アルトサックスの場合は、パーカーのフレーズが完璧にわたしの身体にピタッとくる感じがあるんですが、パーカーのテナーの場合、ちょっとテナーサックスが重たげなようすで、微妙に接触不良をおこしてしまうかんじがあります。飛翔するイメージがうまくつかめないかんじ。 こんなメンバーだと、パーカーとロリンズとを聞き比べてしまうのが、まあ人のサガと申しましょうか。どうしてもそこに注目がいってしまいます。 そのなかで気をひくのはパーカーのテナーの音色のコクです。意外にもハードバップ以降のテナーマンとはちょっと違った、トラディショナルなところも感じる独特の重心の低い音色です。ロリンズと比較して、はじめてそう感じました。 革新的といわれながらも、こういった部分でちょっぴり伝統をのこしているのかなぁ、など勝手なおもいにふけりましたが。
1999. 4. 6 よういち
Permission granted by Doris Parker under license by CMG Worldwide Inc. USA |