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しょっぱなからパーカー最晩年の録音の紹介ですね。それぞれパーカーの死ぬ1年前、3ケ月前の録音です。薬物中毒、アル中などの影響ですでにパーカーの身体はぼろぼろに蝕まれているはずです。 誰の目にもパーカーの衰えがあからさまにわかります。音はひずんで、絶え絶えになり、フレーズは所々とぎれとぎれになります。 しかしパーカーの凄いところはその音楽が最後まで「パーカー・ミュージック」であり続けたところです。
録音はLP時代の幕を開けて急速に発達し、すでにハード・バップ時代の、クオリティの格段に上がった録音に移り変わりましたが、その録音が皮肉にも、ビ・バッパーの最高峰、チャーリー・パーカーの最後をさらしものにしています。 ぼろぼろのままで、明るい曲想そのままに演奏される「I Get a Kick Out of You」が悲しいです。
1999. 2.16 よういち
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