真空管で聴くバード  

 

先日、かねてからの念願であったバードのSP、ラバー・マン/ビ・バップ(Dial1007)を手に入れる事が出来た。

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Smile BIRD
他にも何枚かバードのSPはあるが、盤のコンディションは良くない。今回のラバー・マン/ビ・バップ共に、未聴と思われる素晴らしい盤で、HMVの手回し蓄音機で聴くと、すぐに減ってしまうので、『真空管式電気蓄音機』で再生をする。

第一印象は、バードの音が自分に近い!のである。ヴォリュームを上げると更にバードのアルトが近くなる。
ラバー・マンのテーマが終わり出だしでワン・テンポ遅れて弱弱しく、スパ、スパーッとバードのアルトが入ってくる。思わず背筋がゾクッとしてしまう。
ビ・バップでもバードは近い。ハワード・マギーのトランペットが絶好調である為バードのアドリブは、更に不調に聴こえるが、アルコールとヘロインで半ば無意識の状態で吹いたのであるので、逆によくここまで吹けたなと、改めて感心をしてしまった。
バードのSPは市場に出る事は出るが、状態の良い物は少ない。いや殆ど出ない。今まで、色々なバードを聴いてきたが、こんなに自分に近いバードは初めてである。

今年はバードの48回忌である。自分は、未だにバードを越えたアルト奏者は存在しないと確信をしている。


2002. 3.17 小西 謙
 

 

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