パーカーの育ったカンザスシティ

このレポートは、カンザスシティに詳しい音楽コーディネーター、竹村洋子さんより写真と情報をいただき、構成したものです。ありがとうございました!(よういち)

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下の写真が、ミズーリ州カンザスシティ西34丁目109番地、少年期のパーカーの育った実家の一つです。2005年にUMKC, Mar Sound Archive, Chuck Haddix氏によって発見されました。パーカー家がカンザス州からミズーリ州へ移住してから2番目に移り住んだ家で、1930~32年頃まで住んでいたと推測されています。

109 W34th St. Kansas City .Mo(2005年4月撮影)
Birds House in KC



下の写真が、カンザスシティのリンカーン墓地(Lincoln Cemetery)にあるパーカーのお墓です。地元では有名で、ファンが時々行って掃除などの手入れを自主的にやっているようです。お墓としては黒人最下層の人たちの墓地だそうです。ですから墓石は地面に埋まってしまっています。パーカーとお母さんのお墓だけは後に作り替えられたようです。

Lincoln Cemetery in Kansas City (1998年撮影)
Lincoln Cemetery

Charlie Parker's grave site 1 (1998年撮影)
Charlie Parker's grave site 1

Charlie Parker's grave site 2 (1998年撮影)
Charlie Parker's grave site 2

Charlie Parker's grave site 3 (1998年撮影)
Charlie Parker's grave site 3



カンザス・シティのジャズとチャーリー・パーカーをより詳しく知りたい方のために・・・。

「Kansas City Jazz - from Ragtime to Bebop」
【発刊】Oxford University Press 2005年
【著者】Chuck Haddix ( UMKC, Marr Sound Archives ディレクター)
 Frank Driggs( Columbia, RCA Victor 元エグゼクティブ)

Kansas City Jazz - from Ragtime to Bebop

1910年代に始まったカンザスシティジャズ。Bennie MortenからCharlie Parker, Mary Low Williams, Count Baise, Big Joe Turnerなどにまつわるジャズの歴史を語る上で欠かせないカンザスシティジャズについての集大成。注目すべきは地元カンザス出身のChuck Haddix氏と、ニューヨーク在住のFrank Driggs氏の長きにわたる綿密な調査にもとづく膨大な資料、様々なエピソード。特にカンザスシティを経済・文化ともに開けた街にした、当時の市長Tom Pendergast時代のエピソード、写真等は必見。今までになかった内容の深く、濃いKansas City Jazzの歴史を語った本です。是非、目を通してみて下さい。
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「bird - The Life and Music of Charlie Parker」
【発刊】University of Illinois Press 2013年
【著者】Chuck Haddix ( UMKC, Marr Sound Archives ディレクター)

bird - The Life and Music of Charlie Parker

カンザス・シティ・ネイティヴ、かつ、UMKCミラー・ニコラス・ライブラリーで、膨大な資料を収集、管理、分析するリサーチャーである、チャック・ヘディックスの手によるチャーリー・パーカー書籍の新著です。数多くの新事実、従来説からの塗り替えなど、この新著で明かされた夥しい情報には圧倒されることでしょう。
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2005. 8. 3 構成 よういち
2014. 7. 9 修正     

写真・情報提供 竹村洋子



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by CMG Worldwide Inc. USA


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