「Bird 2000」トークセッション第5回 石原 康行 氏 ~トニー・スコットとの放送録音のエピソード~
いまご紹介いただきました、石原でございます。
HotClubの宣伝までしていただきまして有難うございます。
ラジオ東京でのトニーの放送録音 そういうわけで今日は辻さんにお招きいただきまして、バードの会ということなんですけど。 私もちろんチャーリー・パーカーが大好きですしどれがいいということも言えませんけれども。今日は実はさきほどお話したようにトニー・スコットさんが見えておりますので、トニー・スコットさんが1963年の9月22日に、その当時TBSの名前がラジオ東京でございましたけれども、そのラジオ東京の頃に番組を作りました。その番組を今日お持ちして皆さんとそれからトニーさんも一緒に聴いていただきたいと思っております。 三十数年前の録音なんでトニーさんも若々しい声で、素晴らしいクラリネットソロをしてくれます。そして実際は録音の中にはトニーさんのクラリネット、それからバリトンサックス、それからピアノというふうに三種類の楽器を使ってやっておりますので、実は今日はその中でクラリネットの部分だけを聴いていただきたいとおもいます。 放送録音のインサイド・ストーリーなど それでこの番組をつくるにあたってちょっとインサイド・ストーリーがございまして、簡単でございますがご紹介しますと、実はこのトニーさんが瀬川さん、今日もお越しになっている瀬川さんからぜひ番組で何か出演をさせていただきたいということなので、私がそれを受けましてやろうと思っていたところが、たまたま私のほうの番組があったものですから、別の人間にトニーさんのそのセッションを頼んだわけです。 ちなみにその頃63年ですからトニー・スコットさんが42歳、八木正生 さんが31歳、原田さんが30歳、今も元気にやっていらっしゃる富樫さんが23歳の頃です。まあこの頃はまだ富樫さんが女性問題で怪我をしない前ですのでちゃんとしたドラムベースを含めて演奏しております。私の年齢も言わないとあれですから・・・、その頃私の年齢は40歳でございました。 そしてその放送局の中で岩浪さんとはもう長くお付き合いがありまして、岩浪さんがまだ松山に居られた頃、ラジオ東京に毎日のようにハガキが送られてきて、この曲をかけろとか、この曲はおまえのところには無いのかというようなことをわんわん言われまして、その都度丁重にご遠慮した・・かどうかはちょっと覚えてませんけども、そういった意味ではちょっと今日お見えになった方の中では一番ジャズを古くから聴いているんじゃないかなとは思います。 それでは、トニーさんも含めて皆さんに聴いていただきたいと思うわけですけども、曲目は最初にテーマがありまして、そのころ録音ですからテーマをとっておいてあとからコマーシャルを乗っけるというスタイルでとってます。ですから最初にテーマがありまして、それからトニーさんのメンバーの紹介、それがあって「I'll Remember April」、それからバラードの「Stardust」を演奏してます。まだ他にもあるんですが、とにかくこの2曲を聴いていただきたいと思います。どうぞよろしく。 (会場に番組テーマ、トニー氏によるメンバー紹介、「I'll Remember April」「Stardust」が流れる)
2000年11月25日「Bird 2000」トークセッションより 2001.10.24 編集:よういち 資料・写真提供:辻バード氏
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